にんげんばんじだれのなに?/秋葉竹
高速みたいなバイパスみたいな
車専用の道路が
今まで以上に伸びていた
わたしにはまったく関係ないけど
そこに住むひとたちには
いいことに違いないとは想う
ただわたしにも少しだけ関係ができたのは
先週
夜にその道を走りながら
新しい道路が完成した事実を知らずに
信号もない
終点で降りさえすればいい道路を
普通に走っていた
その先に道はないから
道なりに走っていれば
その道はわたしを降ろしてくれるはず
だった
むろんみなさまのご想像どおりさ
今までならその先に道がないから
降ろしてくれていた降り口が
なんの合図もしてくれないから
左に降りら
[次のページ]
戻る 編 削 Point(3)