Nostomania/あらい
 
えは、なぜか違えていて。のちほど音のない交渉が解けはじめた あわいにおいて。なんだか。浮かぬ顔、そのときから羽車に未来にはなかった。仕方なく(こんなものが)ふりむいた感覚は薄明光線とすでに独り立ち、(怠け者ほど)烟り翳もまた湿気り固くなる。
 怯えては 目を瞑る。
(初日〜いきつづける。/なりゆき。)
 みないように 温もりのとおくと繋がり、あきらかに?く。
 柿は憂う前に地に伏したのに? 芒はどこか意地悪で、吃音で仕切り反して。煤けた鉄路を走る蒸気駆動の列車が 甚だしく放置された無音の証言が、イタズラな感傷は水に浸らなくては征けなくて……
 しんだの。
 ――深く深く何層ものおもい霧
[次のページ]
戻る   Point(2)