ディズニーランド考/チアーヌ
 
は全くの異世界だ。
少なくても、千葉でも浦安でもないし、もちろん日本でもないのだ。
あそこの従業員はやたらとにこにこしている。等身大の人形がまるで生きているかのよう
にその辺を闊歩している。気がつくとそこらじゅうで意味も無く、一日中パレードしてい
る。夜のパレードはひどく豪華で、少し悲しくもある。
こどもたちは逆に、予備知識などないから、その世界に順応してしまうようである。
子供にとっては、あれは現実の風景なのだ。しかし、大人であるわたしにとっては、
奇妙な既視感を持って迫ってくる光景なのである。
わたしは遊園地の乗り物に乗れない。
だから大抵の遊園地では暇をもてあますことになる
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