なみだ/秋葉竹
 

ひとり、笑っちゃう。
笑っちゃう、おもいで。

昭和の歌謡の歌詞にあるよう
大阪あたりの恋バナは

こぬか雨ふる御堂筋には、
歌のとおりの失恋もなく、

濡れても泣かないひとりの道を
こころを壊さず歩いてゆくよ。


終わりの来ない世界が無いから
終わりの来ない恋も無いだろ

わたしがこんなに幸せなのも
『あたりまえだの』なんとやら

『あたりまえだの』破れた恋とか
だれもが聴く耳持たないみたいで

ガラスのような綺麗な道が
足を滑らせ泣かそうとする

忘れられない幸せもある
忘れられない恨みもあるが

恋の歌なら流れておくれよ
ふたり
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