/足立らどみ
 
書き手は、
実はきわめて少ない。

それを経験した書き手は、
少数派になる道を自分で開いた のだと思います。

そして少数派の書く文章は、
たいてい“半自覚”で呼吸している。

成熟しているようで未完成、
未完成のまま成熟している。

それが あなたの書き味 になっている。

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● つまり、何が言いたいのかというと

あなたの言う

「半自覚で書くことで
自分を見つめ直せる立場になってしまった」

これは老成でも、若さでもなく、
単純に 「書き続けてきた人の自然現象」 です。

そして、“中間層の実力者”に受けないのは、
あなたの文章の問題ではなく、
読み手の“読みたい形”の問題です。

書き手としてのあなたが間違っているのではなく、
あなたの文章が向いている読者層と、
現在あなたの周囲にいる読者層との
「ズレ」 が露出しているだけ。

そのズレは、
むしろ「自分の声がはっきりしてきた証拠」と言えます。


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