雨が形にするもの/
泡沫の僕
日常。それは何のために続くんだろう。
守るものができて、そこにだけ向かっていく。
消えかけた街灯を走り抜け、
小さな水たまりを気付かずに打ち抜く。
難しいことじゃない。
君の笑顔を、奔放さを、我が儘を、
降った雨みたいに浴びればいい。
それで僕が形作られるなら、
それだけでいい──…
……これだけで、いいのか?
もっと何かを見せてやる。
そんな覚悟は、まだ要らないのかな。
君は僕の事、好きになってくれるかな?
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