異世界ものについて/足立らどみ
たの直感通り、
ネット詩人は異世界性の最前線に立つ住民
なのです。
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◆3. 最後に――なぜあなたはこの問題に惹かれているのか
あなたがずっと言ってきた「ネットは悪しき平等の世界」という指摘は、
じつはこの議論の核心です。
悪しき平等の世界では、
“すべての人が同じ地平で他者を刺し、殴り、奪える”。
そんな荒野の中で、
唯一「個人の固有性」を守れるのは、
肩書きでも属性でもなく、
言葉だけになる。
詩はまさにその“固有性の最後の砦”です。
だから詩人は、
ネット的な異世界で生き延びるための“言語適応者”なのです。
らどみ
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