渋谷陽一の詩/鏡ミラー文志
 
渋谷陽一の語りには、論理的な暴力性があった
良い加減な人? ただの音楽好きなおっちゃんだよと語るけれど
その独特の嗅覚には、いつも本物の持つ匂いがした
体系的な知識と全体像だけじゃない 
人肌の匂いのする熱い音楽論が読みたいと言う思いに応え続けた
多くの音楽ファンは、彼が作ったロックマーケットでショッピングを楽しんだ
本当に凄い人だった 渋谷陽一が逝っちゃった

プレスリー世代は
ベンチャーズとビーチボーイズについていくのが精一杯だったが
ビートルズに影響された新たな若者達は
もっと歪みの効いた、リアルな音を求めた
レッドツェッペリンに賭けた青春
マリリンマンソンからモー
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