朝のエントロピー/
泡沫の僕
無数の足音が、不規則に並ぶ。
どれが自分のものなのか、
問うことに、意味もない。
流れ、仕分けられるように
ゲートをくぐり、
乾いた機械音に安堵を求める。
それは大衆の安堵だ。
一個として、何処かに辿り着いたとして、
それを僕と呼ぶんだろうか。
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