朝のエントロピー/泡沫の僕
 
無数の足音が、不規則に並ぶ。
どれが自分のものなのか、
問うことに、意味もない。

流れ、仕分けられるように
ゲートをくぐり、
乾いた機械音に安堵を求める。
それは大衆の安堵だ。

一個として、何処かに辿り着いたとして、
それを僕と呼ぶんだろうか。
戻る   Point(3)