それが俺が耳にした歌なら/ホロウ・シカエルボク
 
そんなものに張り付かれていても普通に過ごすことは出来た、結局のところそれは俺自身を殺すわけでもない、何か神経に障るものが背中に張り付いているな、と認識してそのあとは特別気にしなければいい、それは絶対受け入れなければ弾かれる程度の感覚なのだ、誰も彼も馬鹿正直にそれを受け入れて対処しようとするから無理を抱えてしまう、どうしてそのからくりがわからないのか、それは果たして俺がおかしいのか他の大多数がおかしいのか、俺にはきちんと判断することは出来なかった、俺自身も俺のことを少しおかしなやつだと考えているせいだった、でもそんな認識はどこかに転がっている世間一般の平均的な人格とでもいうようなものを基準に判断され
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