全行引用による自伝詩。 09/田中宏輔2
 
にポアンカレの時代以上に熱心でないものもいる。しかし数学を利用するものにとっては、細部がどうなっているかということが、研究を進めていくうえにどうしても必要である。
(E・T・ベル『数学をつくった人びと ?』28、田中 勇・銀林 浩訳)

 しかし、数学上の創造は、単に既知(きち)のことがらのあらたな組合せを作ることにあるのではない。「組み合わせることはだれにでもできることだが、作りうる組合せは無数にあり、その大部分はぜんぜん的外(まとはず)れのものである。無用な組合せを避け、ほんの少数の有用な組合せを作ること、これこそが創造するということなのである。発見とは、識別であり選択である」。それにし
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