全行引用による自伝詩。 09/田中宏輔2
がある。
(シオドア・スタージョン『きみの血を』山本光伸訳)
哲学者の脳ミソの中よりも、ひとつの石ころにこそ多くの謎がある。
(デーモン・ナイト『人類供応のしおり』矢野 徹訳)
ラウラが嘘をついたところでどうってことはない。あのよそよそしい口づけやしょっちゅう繰り返される沈黙と同じ類のものだと考えればいいのだ。そして、その沈黙の中にニーコが潜んでいるのだ。
(コルタサル『母の手紙』木村榮一訳)
言語が、それを使う人種の根本的な思想の反応であることは、ご存じの通りだ。
(デーモン・ナイト『人類供応のしおり』矢野 徹訳)
自由なのは見捨てられたものだけだ。
(ブラ
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