五行歌、声の貴女・巻き戻される夜陰に/ひだかたけし
 
意識の薄明かりの今に至り耀き放ち
夜陰の奥にひっそりと潜み開け広がり
なにひとつもう意味なさぬから
あぁただ声の響きのみ此の世成り立たせ

凄まじくも美しき旋律和音の律動するなり
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