例えば金平糖のような     蒼風薫/エヴァル−ジュ
 
街の外れの廃校の廊下に気配の何すらもなく

ただ1枚の絵が残されていた

幼さの目一杯の『4年3組』そして名前そして

描かれている  理由のない風を装った


其れは遺言だったからl

割れた窓ガラスから不意に吹き込んできた風が

いつものように優しく    今日も絵と出会う

私は駅にいて

切符を手渡される

懐かしい里の名

私のものではない昔日

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