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唐草フウ
ひっそりと今夜、また
帰る人がいる
うつむいて
みあげて
思い出す予定はなくても
11月の冷えた溜息が
鼻を 服のすきまを ツンとさわってしまうから
真夜中の華奢なシルエットが
歌い 羽ばたく
何度もこぼれるありったけの 笑顔を見せて
あなたはしっかり 澪を作った
そしてわたしは、また
今夜を投げ出したくなって
みあげて
うつむき頭を下げている
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