波打ち際の午後/
りぃ
荒れ狂う波のように
激しい彼女が
今日は一言も発さずに
まつ毛を伏せた
この恐ろしくも静かな時間のどこに
荒波が潜むのか
鼓動は脈打ち
浅い息を繰り返す
瞳に宿る粒の気配が
激しく落ち着かなくさせて
息を吸うようにしてから
その静寂をゆるりと壊した
休日の、午後だった。
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