改稿 君が投稿してくれと請うたから/泡沫の僕
君を思い出したくないんだ。
「寒いんだから良いじゃん」
腕を絡ませて、もたれるように歩く。
寝返りも打てない距離で眠る。
散髪(美容院?)に行って、
髪がないと騒いだり、
風呂場の鏡にカカシを描いて、
見えない何かを退けたり。
芝居がかったスキップ、鼻歌、振り返った笑顔。
僕を包もうとしたその優しさーー
一人にしてくれ!拗ねて放った言葉の後、
君は隣に座り、俯いて動かない。
来ないでくれ!強がって言った直後に、
「イヤ」って瞬間移動でしがみつく。
なんでお前が泣くんだよ…
最後にはいないんだから、忘れさせてくれ。
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