たもつ『父の献立』鑑賞 /室町 礼
うことでしょう。
家族は「誰も悪くない」ことを証明するた
めに、互いを許し続ける。社会では「正義
」や「責任」が求められるが
家族では「正義」は機能しない。だから
「許し」が唯一のルールになる。
膨大な思索的素材が、まるで雨だればかり
の青いショートフイルムのように揺れてい
る物語。それがこの詩をわかろうとしてわ
たしが出会ったものでしたが──。
ウム。やっぱり詩は凄い。とても敵わない。
持続性がなくなり、いつものように尻すぼ
みになりましたが、どうかご容赦。
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