be here now/ホロウ・シカエルボク
、同じ価値観を共有して、そうしてだんだん自分自身のストレージを小さくしていくんだ、彼らにとって自分なんてきっと、自己紹介の時に喋る言葉が全てだぜ、ほとんど出来ている流れにコバンザメみたいにくっついているだけなのさ、だからありきたりのことしか喋れなくなる、本当の意味を、言葉を喋りたいと思うのなら自分自身の居場所は自分で作り上げるべきだ、そしてそれは入口に過ぎない、俺が本当に欲しいものを手に入れたのなんてつい最近のことさ、人生の半分以上を注ぎ込んでだよ、そこからようやく始まるんだ、俺は俺という人間の根幹を言葉のオブジェにして差し出す、生きている限りいつまでもさ、そしていつかそいつらを残して永遠に居なくなるだろう。
戻る 編 削 Point(3)