全行引用による自伝詩。 07/田中宏輔2
まだ気づいていなかったからだ。
(サバト『英雄たちと墓』第?部・3、安藤哲行訳)
彼の精神は死後でさえ、わたしの精神を支配しつづけている。
(サバト『英雄たちと墓』第?部・3、安藤哲行訳)
(…)そして彼女はフェルナンドのそんな仕草をもどかしそうに待っていたみたいだった、まるでそれが彼の愛情の最大の表現ででもあるかのように。
(サバト『英雄たちと墓』第?部・3、安藤哲行訳)
人間のもっとも親密な部分に向かう道は常に人や宇宙を巡る長い周航にほかならない
(サバト『英雄たちと墓』第?部・3、安藤哲行訳)
教会の鐘が一度だけ鳴り、なにか不思議なやり方で、それが風景全体
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