君を見つめる僕/
泡沫の僕
君が聞かないから、
君の好きな理由を勝手に話してあげる。
君の顔が好きなんだ。
いつも眠たげで、おっとりした目。
少し上向きで生意気な鼻。
「それで良いんだよ」と言ってるみたいな唇。
南野陽子と同じ位置のホクロ。
離れていく駅に「さよなら、自動販売機たち…」
そう声を掛けるイカれた脳味噌。
性格?君の顔の細部が現していたよ。
全部好きだったのに、
君は顔と態度だけ厳つい男に靡いていった。
きっとそれが正解だ。君にも僕にも。
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