変容する意識/ひだかたけし
光の海に泳ぎ出せば 、
なんにもない
なんにもなくなる
空無意識の視界だけ
保つ力を養い在りて
死に至りながらも
更なる向こうへ突き抜け
より高き頂き流れ込み
◯
新月の
夜陰天空
太り現れ
上弦の
半月へ向かい
少しずつ形なし
よりふっくらし
あれが充ちて
丸くまぁるく
円を描き
白銀の耀き響き
奏でる時節に
我、
生きながらにして
意識保ち死ぬ事
叶えれば
思考力動の源、
意志存在から
新たに自らを創造し
完璧なる知覚器官たる思考力動携えつつ
内の更なる内から現れ来る未知遊泳し出す
、
地に足を付け充ちる満月の軌道を超え
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