ときめいて     蒼風薫/エヴァル−ジュ
 
あなたたち」を描くことには一切の関心を持ってはいない



東京

y機は白いから尊いのよ

透明だったら見えないでしょう

他の色だったら世俗をまとうでしょう


1つの部屋では未明を迎え

東京の骨が窓辺で歌う

(白い白い骨が歌う)


ケセラセラ


(春のタネをまきながら)


冬を耐えて

すみれを待ちなさい

きっと桜花も待ちなさい

目覚めると冬だった

行きを待つ私の

胸元にはロケット

合金が一瞬で物語る

季節の走馬灯のように

大好きな白いアネモネが
十月に殉じたを

解放されたね

そっと囁いていたむ

風の中のあんなに自在だった花を思い


やはり白だ





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