恥/
秋葉竹
忘れていたことを
突然想い出すとき
生きてることが恥ずかしくなる
ほどの恥ずかしいことばかり
脳裏に浮かび
浮かびつづける連鎖に
家路への夕暮れの道で
いきなりちいさな笑いを
笑ってしまう
西には赤く染まった
いちにちの終わりを告げる太陽の痕が
ゆっくりと消えてゆこうとしている
私も消え入りたいほどの
恥ずかしい想いを消してしまおう
きっと
生きてくことって
そういうものに触れるたびに
行きなおそうとしてゆくものなんだろうから
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