ガードレール/自画自計
自分の弱さを隠したくない夜がある
誰かのせいにして誰かを求めている
そうやって明日のパズルを組み立てながら
崩れそうな不安を積み上げている
ガードレール越しで携帯を覗く子
家路を止めてまで見つめるその画面に
映るものは
なんだろうか
分厚い辞書を雑にめくって
見つめた文字の意味をなぞりながら
僕は僕の知らない
僕を探している
空っぽの缶を覗きこんでは
見たい夢と見れる夢が違うなんて
僕はまだ飲み込めずにいる
悪あがきだなんて言われたくない
まだ明日を嫌いになんてなれないから
戻る 編 削 Point(7)