三月の風  もっぷ/梅昆布茶2
 
函館着新幹線がなったならいかのお寿司にかぶりつきたい

休日の食べ放題に焼肉がなかった君に待つ月曜日

病床は梅の便りを書きたくていつも追伸にさえ忘れる

6時半外は起きたと確認し私も起きていて構わない

誰にでもオレンジ色があるように文庫本カバーに太陽がいる


すこしだけ躊躇ったのち手袋を冷水にひたす春の冷たさ

一月に人生の苦手克服す初めて蜜柑味わい得た日

箱蜜柑3キロ単位の日々終えていつかポンカンくれた友達

在るうちに2度とは来ない健やかな三月だと悟り覚え尽くす

それでも春私の友が待っている君が北海道に着くのを

そして今日太陽はやはり橙と日記に書いてさよなら三月

取り急ぎ

申し訳ありませんでした
私の歴史が
申し訳ありませんでした
私の足跡が

あなたたちの御心へ

大変申しわけありませんでした

でも

それでもやっぱり


私は愛がとても欲しかったです


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