叙情文芸271投句 蒼風 薫/梅昆布茶2
春夕焼けスマホを解約したくなる
さようなら鳥帰る空明日晴れ
ブランコの届く梢の風の椅子
友達は絵本の中にすみれ草
れんげ咲く田んぼの永遠の3つの子
鈴木さんミーコの行方朧月
ゆきやなぎ心の中に父と猫
ハクモクレン勝ち負けのないじゃんけんぽん
初めてのクレヨンの春青い空
夕焼けという名の空を抱え込みいっぱい泣き大家さんの胸で
ぽん柑の季節が終わり夜は逝気梢は春に瞬きの間に
雨音に吸い込む花に囲まれて新しい街は空気が足りない
風船はぶらんこ超えてどこまでもどこまでも行くのかなと切り株が言う
あと少し家事をしてから休もかな
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