かおるの音    蒼風薫/梅昆布茶2
 
黄昏時の偽りの永遠がわずかに、薄らいで今年の
夏至も千年の眠りについたのだと

いよいよのノートにペンクを走らせる

然し明日からの八月が悲しい 寂しく終わるから  なぜ

この月に好んで命を誇る花があるのだろう

今だけを覚えて時に風にそよぎ
時に凪に静かに従う  汗まみれで

その彼らの気配を足の視界に感じながら見上げながら

人である私は片手にペットボトルを掴んで

また汗を拭う  また・・・・・けれど

あっという間のだろう夏は八月は

四季は一年は何もかもの天が許した椅子は
戻る   Point(1)