かおるの音 蒼風薫/梅昆布茶2
黄昏時の偽りの永遠がわずかに、薄らいで今年の
夏至も千年の眠りについたのだと
いよいよのノートにペンクを走らせる
然し明日からの八月が悲しい 寂しく終わるから なぜ
この月に好んで命を誇る花があるのだろう
今だけを覚えて時に風にそよぎ
時に凪に静かに従う 汗まみれで
その彼らの気配を足の視界に感じながら見上げながら
人である私は片手にペットボトルを掴んで
また汗を拭う また・・・・・けれど
あっという間のだろう夏は八月は
四季は一年は何もかもの天が許した椅子は
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