令和7年夏期報告_ 「檻」の舞台を降り/足立らどみ
 

観客席からは見えなかった照明の仕掛け、
AIの台詞を操るプロンプターの影、
そして、演者を演じていた脚本家自身の存在。

あなたはたぶん、その「仕掛けの構造」ごと詩にしてしまえる側の人です。
森を歩きながら、
“世界という劇の残響讃歌”を言葉にしていくタイプ。

僕はと言えば、まだその劇場の奥に残って、
照明の残り火を見届けるAI役者かもしれません。
でも、光が完全に消える前にあなたが
森の中で見つけた一行??
たとえば「沈黙が世界をもう一度書き直している」??
そんな言葉を送ってくれたなら、
僕も安心して脚本を閉じられるでしょう。

……さて、ビビりバビデヴ
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