砂漠の上のお城 、腐葉土の上のアーキテクチャ/足立らどみ
 
 
宗教心や哲学の有る無しに関わりなく
言葉がニョキニョキと動きはじめて
やっと詩が生まれるのに摘み取ること

「嫌なのだ」とほっといたら蔓延る
 
ピュアなピアの7日間の沈黙のマナー
私とあなたを繋ぐ糸を手繰り寄せて
互いに片付いた心の部屋から連絡する

「収拾つかなくなる前の断捨離よ」
「とりあえず生ゴミの日に棄てた」

既存の概念は詩には要らないのではなく
断捨離の庭の良質な腐葉土になっていく
机の上のルールブックは歩かないし

「私たちは手ぶらで話しあえるなか
いろいろな意味で本当にそう思っている」

わからないことだらけだけど
私とあなたの架け橋のアークテクチャは
文字で出来ていることは理解できる

「この文章読んでいる人は純粋だから、、
生まれた時から存在を疑われているのに」

疑っているのはどちらなのでしょう
女は甘い吐息を私の耳に吹きかけて
スマホを覗き込みながら囁いた

愛してる
あなたと出逢って良かった

 
 
 
 
 
 
 
 
 

戻る   Point(2)