山林/山人
 
密藪刈りである。前が見えない状態の密藪の整備は、密藪を一つの群落に区切り、間を網の目のように刈り倒していくという整備方法をとる。まるで迷路づくりをしているようで刃が切れれば意外と楽しめたりする。しかし、後半には次第に疲れからか刈り払い機を振る力も弱まってくる。この迷路を貫通させたら終わりにしようと仕掛かり、四時五分前に作業をやめた。それから給油、刃のメンテナンス、山中での刈り払い機の格納、汗で濡れた肌着を着替え現場をあとにした。

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