九月の決壊/唐草フウ
 
 。。。。
   ・・・・・
       !!!
           
                     ・・・・ ・・・・・・

向こう岸に見えるのは
罪作りな声の吹雪く 高層ビル街
汗などかかない人たちが
知ってか知らずか
また愛ということばを言い訳にしている


堤防にある一本の外灯は
切れかけている
ブルーライトを持ち寄った 蛍たちは
もう充電がなかった
闇の招く手のひらに惹かれて
夢中で静かに決壊を 待っている

(もうわたしを ・・・・・・)











戻る   Point(15)