秋口、〈真なる私〉の理解に向け/ひだかたけし
 
ありながらも
自らに宿り力動する〈他なる在る〉と
直観するに 昨夜尚も更に光輝の蠢くを 、

この渦中ガサゴソ変容し続ける意識の

奥の奥処、宏大な大地のパノラマ拡がり観て

この朝、
脳脊髄神経組織を器とする意識の私を
更に包括する新たなる意識を予感しつつ
アパートの北向き戸口を開けば ふっと包み込む涼風、

仰ぎ見る濃くなる青の天空の許 到来した秋口に立つ。






*例えば、「叡智は光の中にある」。


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