夢の旅行/番田 
 
僕は何かを書くことで
夢を見る 同じ でも
ノートの上にないものを 僕は
そこに知ることで


それが無いのだということを
さっき食べたもののように
言葉としてだけ残されたものを
改めて知ることで


島を見たのだ
そして 霞む 山を 遠くに
僕の撮ったのは写真だった
誰も知らない その 一枚を


最後に会ったのは誰で
僕は誰だろう
誰あてでもない 手紙の
街の 誰の でも そして


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