変わり続ける世界の中にも変わらないものがただひとつある/ホロウ・シカエルボク
許容することが出来ないんだ、でもそれは必ず起こる、避けようとしても絶対に目の前にやって来る、どんな状況でも自分の目の前に現れることが出来るのか、それとも避けることまで決定されているのか、それはわからない、言えるのはただ、それが凄く忌々しいと思えるということだけさ、でもそういうことって結構沢山あるんだよ、そしてその度に俺はいらいらしているのさ、自分の人生を生きようと思った、あれはもうずいぶんと前のことだ、ウンザリするぐらいしくじってきたけれど、欲望の種類は一ミリもずれていない、自分が何をして生きるべきかは生まれたころから知っていた、多分ね、この道を今すぐ自分の住処へ向けて歩いたところで何処にも帰れな
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