銀河騎士隆盛期 壱 神の章(バサラバート編)7〜8 ガーゴイルの絶体絶命/ジム・プリマス
 

 ガーゴイルは左腰に吊るしたホルスターに差している、ガス回転遊底式(*1)の自動拳銃を抜いて、銃口の上の、前装填弾倉の総装填確認窓に、赤色の表示がされていることを確認して、六角形の口径0,01メルトのケースレス弾が弾倉に11発装填されており、回転遊底内に初弾が装填され、安全装置を解除すると、銃から弾が確実に出ることを、確認した。
 ここのところガーゴイルは、自分がきな臭い状況に陥っていることを、ひしひしと感じていた。
 昔、付き合いのあった元老院議員の女性関係の醜聞の後始末を断ったのが、ケチのつき始めだった。
 だだの醜聞だけなら、対処していたが、このケースは女性に対する暴力があったか
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