私を忘れないで。/りつ
 
いつもいつもすれ違うばかりで
冬ソナみたいって
それもアンハッピーエンドの
すれ違ったまま
とうとう出逢えずに終わるのかなって

それでいい
それでもいいと自分に言い聞かせ

どちらかは遅かれ早かれ死んでしまうのだから
やっぱり悲恋なのかもしれないけれど

信じてることがある

きせきは起こるよ何度でも たましいのルフラン


そんな歌を繰り返し繰り返しリピートさせて


ねぇ、あなた。
私は死んで骨になったら
樹木葬をお願いしてあるから
あなたのお好きな花いちりん
その樹に供えてください
カタバミの花は
摘んでしまうのが可哀想だから

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