東小金井『オーダー』/北村 守通
たのか胃が・・・ね。」
「えぇ?そうなの?大丈夫?」
「ごめん。俺の方から呼び出しといてさ。」
「いやいやいや。気にしないで。だったら飲み物はどうよ?レモネードとか、トマトジュースとか・・・」
「そうだなぁ・・・あ、トマトジュースはありがたいかもしんない。」
「いよぅっし!決まり!すいませ〜ん!」
私は大きく手を挙げた。すぐに給仕がやってきた。この古びれた茶店には相応しくないこぎれいな若い給仕が、テキパキと私たちの注文を控えていった。そしてカウンターの奥へと消えた。
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