全行引用による自伝詩 01/田中宏輔2
航路』下・第三部・47、大森 望訳)
なにかを見るために、それを理解する必要はない。でも理解するためには、それが見えなければいけない
(R・C・ウィルスン『観察者』茂木 健訳)
理解するというのはたんに原理を知ることとはちがう。
(ルーシャス・シェパード『メンゲレ』小川 隆訳)
だが理解するなどというのは驚くのにくらべ、じつにつまらないことだった。
(ブライアン・W・オールディス『隠生代』第二部・1、中上 守訳)
人はそれぞれ自分流の驚き方をする。
(カミロ・ホセ・セラ『二人の死者のためのマズルカ』有本紀明訳)
美しいものを見る喜びは他人の存在によって倍加する
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