全行引用による自伝詩 01/田中宏輔2
て感じた。
(室生犀星『杏っ子』むだごと)
誰が公立図書館を必要とする? それに誰がエズラ・パウンドなんかを?
(チャールズ・ブコウスキー『さよならワトソン』青野 聰訳)
まあ、詩というものは、できてしまえば、なんとなく生気を失うものよ……完成しないことこそが、それに無限の生命を与えるわけだわ。彼女は、独りで微笑した。
(ベンフォード&ブリン『彗星の核へ』下・第六部、山高 昭訳)
しかしどんな芸術においても、いちばん大切なのは、芸術家が自分の限界といかに戦ったかということなんだ
(カート・ヴォネガット『国のない男』12、金原瑞人訳)
どうだろう、ゲイに転向すると
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