全行引用による自伝詩 01/田中宏輔2
R・C・ウィルスン『世界の秘密の扉』幕間劇・2、公手成幸訳)
あの何か間違ってはいないものの響き、ずっと昔に起こった何かの経験、正しく光り輝くものであったことの?
(オラフ・ステープルドン『オッド・ジョン』10・世界の現状、矢野 徹訳)
愛はたった一度しか訪れない、
(フエンテス『脱皮』第二部、内田吉彦訳)
どうして一度も、愛していると言ってやらなかったのだろう。
(ルーディ・ラッカー『ホワイト・ライト』第一部・5、黒丸 尚訳)
なぜ「きみを愛している」といえなかったのか?
(リチャード・コールダー『アルーア』浅倉久志訳)
きみから逃げたのは、好きで好きでたま
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