愚にもつかない詩の批評理論は勘弁してほしい /室町 礼
めるのに、同じく「文体の集成であ
る中田満帆さんやゼンメツさんの文体を認めないのは不誠実だ」とい
う。ちゃんと読んでないのですね、わたしの文章を。
そもそもわたしは「目次」を文体の集成とは書いていない。むしろ、
ちぎられた破片である各章が「目次」になることで、逆に、馴れ合った
文体や狎れた感性から解放され、
その無垢なことばを、読者が統合することで新鮮な驚きをもたらすと
書いている。真逆です。
ロラン・バルトの「引用の織物」がどれほど凄いのか知りません。わた
しとは関係がない。しかるに何故おフランスの思想家がそう
いったからといってそれを盲信し、絶対的真実のように振り回すのか?
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