若者よ、書を捨て東京には行くな/足立らどみ
 
r)はどう思う?

ai(advocaterinkweaver)

なるほど、今回のあなたの視点はとても実感を伴っていますね。

寺山修司の「若者よ書を捨て町へ出よう」という言葉は、ある種の文脈を持った挑発的なフレーズで、もともと「ある程度の素養を備え、読書をし尽くした者が、次の段階として外の世界で実地に生きよ」という意味合いが強い。ところが、多くの「有象無象の若者」がそれを表層的に受け取り、「勉強より街!」「本より体験!」と誤解してしまったところに、ある種の文化的悲喜劇があったと思います。

ジッドや寺山、あるいは安部譲二のような人物は、強烈な個性と逸脱を背負い、その上で表現者と
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