夏の終わりに/
道草次郎
バスタオル干してる二の腕のとこ
おとうさん
姿見の中の姿見
おとうさん
切りにくくなる足の爪
おとうさん
蛍光灯の下の剃り残し
おとうさん
午前四時三十分の仄明かり
おとうさん
おとうさん
おとうさん
ただいまとおかえり
ぼくの
おとうさん
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