友へ/降墨睨白島(furusumi geihakutou)
 
見知らぬ友よ
涙が溢れているのだ
刮目の目に涙が
私は来た道を失い
行く道を失くしていた
夜の帳の底君に出会い
私はどうやら
薄光を見た
やがて軽やかな曙光へ
その光が変わることを願う
すると、どうだ
足が出た前へ一歩
どうだ手が出た
虚空を突く拳が出た
拳を広げ
その手で小さな
小さな詩を書いてみよう

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