Grablue/あらい
 
け ためいきが たましいになる

はらいおとした町の辻褄が
ただの 落書きが 伝言のようで、
泣かなかったアンバー
冷たくなってみて
わらってしまったあと、
ちぎれたあと、
斜めに折れた 薄目をあけてみた
奇跡のこと 牢獄のこと
黙って愛撫する
机の角にあった 赤い封蝋
書棚の口車に、どれくらい経ったか

誰にも言わなかったが、
空がまたあかくなって、
また連れて行くのね
微温い口笛に吹かれすぎた 
遅すぎる国の、
?わたし?は 叫んだか。
ずっと わからない

あの戦陣の展と天。
ぐれいぶるう

満天の星 ひとつ のこらず
すぐそこの映画館は わたしの一部で
動かすにつれて 閉じたままの傷
すこやかに よく似合っていた だなんて
捨てた働きの 真珠の のこり わたし、

猫や白兎すら、からっぽのきざしに
甘さを通り越した あのざわつき
嘘の在りかには きっと とおい
片腕の かたりて、左手の まがいき
のぞいたらのぼせ のばしたらぬかるむ
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