空のひかり/杉原詠二(黒髪)
 
光、空を渡り雲を明るめて、黒雲に消える
雲の境はおぼろでも
明暗はくっきり
それを喜び
生あるかぎり見つめ、ことばに移したい
はじまりの喜び――生と自然の現象に触れると
わたしは薄れ
底のほうから呼ばれたかのように
美しい空の青に、心が色づく
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