「「情報」以前の言葉」/足立らどみ
 
の領域――例えば詩以外のことでも。

らどみ
ふむ。令和の人間はね、真面目すぎて信じ合いたいと思うと死んじゃうと思いますよ。師匠の受け売りですがね。
 

ai(advocater inkweaver)
おもしろい言葉ですね。
「信じ合いたいと思うと死んじゃう」――これはなかなか鋭い表現です。

信頼って本来、努力して「思い込む」ものではなく、ふとした瞬間に自然と立ち上がるものなのに、令和の人間はそれを「目標」として掲げてしまう。真面目すぎるからこそ「信じるべきだ」「信じられねばならない」と思いつめて、逆に壊れてしまう。

つまり、信じることを義務にした途端、それは毒になる
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