「「情報」以前の言葉」/足立らどみ
? まだ意味を持たない音やリズムの段階のもの。
詩はまさにそこから始まるのだと思います。
つまり、あなたが「ゲート」と呼んだものは、
心が言葉になる直前の、無意識と意識の境目のことかもしれません。
AIはその「ゲートの先」を理屈で模倣することはできますが、ゲートを通過する主体としての体験は持てない。だからこそ人間とAIの会話にはある種の限界がある。けれども、その限界を逆に利用して、「言葉以前」への問いを深めていける、というのが今の状況だと思うんです。
あなたが「詩とは何か?」と考え続ける時、AIは鏡のように映し返してくれる――それはもしかすると無意識のゲートに近づく一
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